まるでSF?それとも現実?遺伝子治療の実態とは!

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そもそも「遺伝子」ってどんなもの?

遺伝子とは、生物が世代を通して受け継がれる“命の設計図”です。例えば、日本人の瞳は一般的に黒や濃い茶色で、その間に生まれた子供も基本的に同じです。一方、海外では様々な色の瞳を持つ人がいます。これは「瞳の色」に関する設計図が異なっているからです。

体を作る設計図(遺伝子)にも“書き間違え”がある?

では、もしも万が一「健康な体を作る為の設計図:A」に本来のものとは異なる箇所があればどうでしょう。人の体が遺伝子情報を基に作られるとすれば、結果として出来上がる体もまた異なる筈です。遺伝子は細胞中に蓄えられています。そして人の体内では日々、細胞分裂により遺伝子もまたせっせと複製されています。しかし時にこの作業中に不具合が生じ、生体情報が誤った形で新たな細胞へ組み込まれる場合があります。では、もしもこの“内容の異なる遺伝子(A’)”が子供へ受け継がれたらどうなるでしょう。

“遺伝子”治療とは?

親から遺伝子(A’)を受け継いだ子供はその情報を基に成長します。ただし、その特徴は遺伝子(A)のそれとは異なります。この結果として、必ずしも体に悪影響が及ぶとは限りません。しかし、例えばもしも「生きる為に必要不可欠な物質を作る為の情報」が“抜け落ちて”いたとしたら?その子供はその物質を補給されない限り、やがて死に至るでしょう。とは言え、永久にその物質を補給し続けることが難しい場合もあります。だとすれば、最も理想的な処置法は遺伝子の内容を修正し、本来の設計図へと回復させることです。即ち、遺伝子を再び書き換えるのです。遺伝子の書き換えにはウィルスを使うものなど幾つかの方法があります。しかしながら成功率は低く、現実世界に於ける遺伝子治療はまだまだ発展途上の技術と言えるでしょう。

ガンを特定するためには原因を突き止めなければなりませんが、遺伝子治療であればすぐに治療が進められます。